キリン先生の教育ブログ

小学校教員の業務の中で考えていることなんかをダラダラ書いてます。。教員を目指す人にも、保護者にも、全く教育業界を知らない人にも、立ち止まって考えてもらえたらと思います。

あってないような、労災?なんだそら。

「まさか7歳から殺されそうになるなんて」児童館で首をバットで殴られた元職員の訴え https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200127-00010703-bengocom-soci #Yahooニュースアプリ

 

「7歳にバットで殴られるなんてこんなのは大袈裟な話だ」と感じた方はどれぐらいいるだろうか。

 

しかし、こんな話は日本中山ほどある。

私も近い経験をしている。

いわゆる教師用語でいう「しんどい」学校・・・つまりは世間で言う低学力だとか荒れた学校ならなおさら。

 

実際に毎日ヒヤヒヤしながら仕事をしている教師はたくさんいる。

 

時には子どもが原因で怪我をする。

暴れた児童を止めたり、興奮して殴られたり・・・

 

労災は適応するのか?

そんな時は、医者にかかれば労災として申請できる。

しかし、

ほとんどの教師はそれをしない。

 

理由は2つ

1つ目は、「忙しくてそんな暇はない」ということ。

労災って申請するのにイロイロ大変。

事務職員にも管理職(教頭・校長など)にも仕事を増やすことになる。

そこまで面倒なら、もういいやってなる。

 

2つ目は、「申請しにくい風潮」にある。

なぜ申請しにくいのか??

それは加害の相手が子どもだからだ。

 

世のほとんど教師は本当に真面目で実直である。

子どもが原因で怪我したことを労災申請することは、子どもを責めている気がするのだ。

だから申請する気にはならない。

親にも事実をそのまま伝えることもない。おそらくは話題に出ればやんわりと伝える程度だろう。

 

こうやって暴力的な子どもと向き合う教師は日々ヒヤヒヤしているのである。

 

教師の業界では、よくこのような感情がある。他の例はまた別の機会に・・・