キリン先生の教育ブログ

小学校教員の業務の中で考えていることなんかをダラダラ書いてます。。教員を目指す人にも、保護者にも、全く教育業界を知らない人にも、立ち止まって考えてもらえたらと思います。

「仲良しの友達と同じクラスにして」担任に頼むのはワガママ??

学年末になると時々ある話

3学期に入って、早くも2週間。

もうすぐ来年の話題がちらほら出る頃ではないでしょうか。

 

今日は、保護者の方向けに、こんな話をしようと思います。

自分も何度も相談されたことがあります。

 

そう、

 

クラス替え!

 

よくあるのが、

「〇〇ちゃんとは来年は離してほしい」

逆に、

「〇〇さんと来年は一緒にしてほしい」

という相談(というか、要望?!)

 

この手の相談を受けると、教師はどのように受け止めるのでしょうか。

 

まず、ほとんどの教師は

「いい情報ゲットした」と思うでしょう。もちろん実情を知らなかった場合ですが。

 

他にも、

「〇〇さん(相談された保護者の子ども)に辛い思いをさせてなかったかな…」

と心配もします。なので、相談されたことをきっかけに、教師も家で子どもがどう言っているのかを聞いたりします。

 

他にも、私の場合は、

「学級経営がマズかったな、、、」

と反省モードになります。

 

要望は実現されるのか?

なにはともあれ、保護者の方として気になるのは、「要望が実現されるのか?」どうかではないでしょうか。

 

結論からいうと、

ほとんどの場合は実現されます!!

 

教師が断ったり実現させなかったことで、次年度に何かトラブルがあることを避けたいからです。

「だから別のクラスにして(同じクラスにして)って言ったのに・・・」と思われたくないわけです。

 

しかし、すべてが実現できるとは限りません。

クラス替えは、それまでの人間関係などを踏まえて、

「〇〇と△△は同じにしない」とか、

「〇〇は、こんな傾向の子どもと同じにしておく」といったような、

あらかじめクラス替えの大前提になっている事があります。

 

そこに引っかかると実現はできません。

ただ、そのような場合は、事前にやんわりと断られるかもしれませんね。

 

まぁ、実現できるにしても、「わかりました。そうします。」とは決して言いませんが。

 

嫌な保護者だも思われないだろうか

 

「実現できるのはわかるけれど、そんな要望を言うことで、ややこしい保護者だなとか思われないか」という心配があるかもしれません。

 

これはずばり言い方の問題です!

 

教師は基本的に優しく保護者に寄添おうとしているものです。

ですから、「どうしても心配で相談したいのですが・・・」というスタンスであれば、心配を無くしてあげたいと思うのが普通です。

 

子どもが、「安心して楽しく学校に来られる」ことを最優先に考えています。

 

「先生に相談したい」「子どもの悩みを解決してあげたい」という話であれば喜んで引き受けます。

 

しかし、

それが、横柄な態度で、一方的に学校に責任を押し付けて迫るようではいけません。

 

そのような態度でも要望は通るでしょう。ただし、学校では保護者の無理な要望として書類に残り、その後も共通理解されていきます。

 

そうなると、先生の本心も聞けなくなります。

 

子どもにまで直接被害があることはないですが、あまりいい気はしないですよね。

 

ほとんどの先生は人の悩みに寄り添える人達です。そこに信頼して、心の内を話してみてはどうでしょうか。